これも
ひよこ屋 様から借りてきたお題。
泉語りの浜泉小説(のつもり)です。
お題がおんまり関係ない気もしますが、そこはスルーで。
途中でほんの少しちーちゃん(千種)の話になるし…
泉がハンバーグ好きって設定だし…
いろいろ変です。
泉が自覚なしだったりね。
ミーンミンミンミンミン…
「あーつーいー…蝉うるさいー…」
「夏だから当たり前だろ。バカ?」
「酷いよー。」
「ウゼェ。」
いつもみたいに蝉の声を聞きながら、
誰もいない道をこのバカとふたりで自転車を押して歩く。
あんまり言わないけど…結構楽しい。
(前にコイツにそう言ったらなぜか、気持ち悪いくらいの満面の笑みで
『どうした?!どっかで頭うったのか?!お前がそんなこと言うなんて…!』
って言われた。…なんでだ?)
叶うわけないのに、
『このまま時間がとまればいい』
なんて願ってしまう。…らしくない。
こんなことを考えてるってコイツが知ったら絶対バカにされるだろうな。
…いや、こいつだったら喜ぶか。ウザいくらいに。
「…なぁ。」
「ん?」
「腹へった。」
「…は?」
「だから…」
「いや、腹へったってのはわかったけど…なんで急に?」
「野球の練習で疲れたんだよ。なんか食いモン持ってねぇ?」
「あー…ごめん、ない。」
「チッ…使えねーヤツ。」
「ちょ、酷くない?!…あ、そうだ!もうすぐオレの家だし、寄っていけば?なんか作るし。」
「…お前、料理できんの?」
「これでも料理と裁縫は得意なんですー!」
あぁ、そうか。
そういえば横断幕縫ってたな。忘れてた。
それに、いつも弁当うまそうだしな。
…アレ、コイツが作ってたのか。
「ふーん。」
「で、寄ってく?」
「ん。まともなのが食えるなら、な。」
「お前のためなら何でも作る!!!(超笑顔」
「………。」
「…なんだよその呆れたような目は!」
そりゃ呆れもするって。
いきなり叫びだすし。
何がそんなに嬉しいんだよ。
「…ハァ…。」
「ため息?!」
「黙れバカ。うるさい。」
「バカはないだろバカは!作ってやるんだから感謝くらいしなさい!!」
「めんどい。」
「お前はどこぞのメガネヤローか!」
「は?」
…メガネヤロー?誰だソレ。
「ほら、あの…花井とおそろいのニット帽かぶってて、よく花井に会いに来るヤツだよ!」
…ん?花井に?
……………あぁ!アイツか!
「あのもっさりメガネ!」
「そう!」
「アイツ、ホントよく来るよなー…」
「うんうん。」
「そんなに会わなきゃ駄目かよ…。」
「んー…ま、人によって違うだろうけど…オレは、毎日でもお前に会いたいよ♪」
「お前には聞いてない。」
コイツはなんでオレが言えないようなそういうことを軽々しく言えるんだよ…
兄貴にも『もっと積極的になれ!』って言われたけど…
オレの性格考えろよ!積極的なんてありえねェだろ?!
「…っと、話違う方向行き過ぎ。…えっと…あ、何食べたい?」
「別になんでも。」
「何か言ってくれないと作れないんですけど…:;」
「だからなんでもいいって。」
「そう言われてもなー…ホントになんでもいいのか?」
「…じゃあ、ハンバーグ。///」
あー…言っちまった…///
高校生がハンバーグ好きってやっぱ子供すぎるかな…
「よし!ハンバーグな!!」
「…え、作ってくれんの?」
「なんだよ。お前がハンバーグがいいって言ったんだろ?」
「あ、まぁ…」
もっとバカにされるかと思った…
「…それにしても、ハンバーグが好きなんて可愛いなー♪」
なっ…!!
やっぱりバカにしやがった!!!
「別に好きじゃねぇよ!!!」
「素直じゃないなー…ま、そんな可愛いところも含めて大好きだけど♪」
「…?!」
な、何言ってんだコイツ!!///
「あれ?言ってくれないの?」
「な、何をだよ!///」
「ん?『オレも好き』って♪」
「言うかバカ!!!///」
「えー…悲しいなー…悲しすぎてオレ、このままだとハンバーグ作れないよー…」
……今、コイツを『ウザい』と思ったオレは、間違っているだろうか。
…いや、間違っているわけがない。
「…言わないからな。」
「いいのー?ハンバーグ食べれなくなるよー?」
ウザい。果てしなくウザい。ウザすぎる。
オレが言えないのわかっててコレだからタチわりぃ。
…でも、このまま何も食べずに帰るのもちょっとな…
「んー?」
チッ…しょうがねぇ。
「…おい。」
そう言ってオレは、コイツの服の裾を引っ張って屈ませた。
「オレも、お前が、好きだ。///」(…泉。)
(何?)
(親に今日泊まるって電話しとけよ。)
(なんでだよ。)
(いいから。)
(えー…)
((こんな可愛いのに、堪えられるヤツがいるかよ。しかも暑さのせいもあってかなり顔赤いし。))